Javaは非常に汎用性の高いプログラミング言語です。ゲーム制作を筆頭に様々な分野で応用されており、習得すれば就職・転職活動時に非常に有利になります。しかし、単にJavaの仕組みを理解しただけでは一人前のプログラマとは言えません。現場で開発に携わる上で知っておかなければならないプログラマとしての常識がいくつも存在します。その一つが、「例外処理」の記述です。プログラミングとはコンピュータに行わせたい命令をコード入力していく作業ですが、実際の開発現場ではメインとなる機能とは無関係のことについても細かく記述していかなければなりません。意外なことに、本来の動作内容よりも周辺処理のコードの方が容量の大半を占めていることが多いです。初心者の方は忘れがちですが、例外処理の実装は非常に奥が深く、軽視するわけにはいきません。プログラマの常識として、この点はしっかり頭に入れておきましょう。
プログラムには「コメント」と呼ばれる機能があります。コメントは、プログラマが後でコード全体を見直す時のためにつけておく注意書きのようなもので、コンピュータの動作そのものには一切影響しません。無理に記述する必要のない項目であり、省略している方も少なくありません。ですが、実際の開発現場ではコメントの記入は必須です。一人のエンジニアが趣味の範囲で作っているようなシンプルなゲームなら別ですが、大多数のプログラマが開発に携わっているプロジェクトの場合、最終的なプログラムの容量は膨大なものになります。コメントがついていないと、バグが発生した時にどの部分を修正すればいいのか探す上で非常に時間がかかってしまいます。
多すぎるのも考えものですが、極力コード内にコメントを残していくことはプログラマの常識の一つとして挙げられます。
Javaは年々進化を続けているプログラミング言語です。技術トレンドに乗り遅れないように日々勉強に励むことは、エンジニアにとって最低条件と言えます。その際に問題となるのが、何を教材にして勉強するかということです。最近のエンジニアはGoogleやYahooなどの検索エンジンを利用し、インターネット上で公開されている情報を参考に学習を進めるケースが多いようです。しかし、ネットの情報は玉石混交であり、必ずしも正確な事実が記載されているとは限りません。より確実にスキルアップを目指したいなら、Javaのコアパッケージに搭載されているAPIドキュメントを活用すべきです。Javaを開発しているサン・マイクロシステムズ社の公式データであり、何よりも信用できる情報源といえます。プロのエンジニアたるもの、情報の信頼性に細心の注意を払うのは常識です。
ゲーム好きにとってスマホは電話じゃありません。スマホは電話もかけられるゲーム端末です。Javaのゲームプログラミングを学ぶなら、Androidアプリ開発にも興味を持ってしかるべきです。遊び半分、勉強半分ぐらいの気持ちで、Androidのゲームアプリ制作にチャレンジしてみるのも楽しいですよ。iOSのAppstoreと違って、GooglePlayは個人のアプリ公開のハードルも低いので、自分でつくったアプリを世に出すことも夢ではありません。
ゲーム業界で働いていると、純粋無垢なゲーマーさんから、キラキラと目を輝かせながら「ゲーム業界に入りたいんです!」という相談を受けることがあります。そんな相談を受けたゲーム業界人の目には、ほぼ例外なく、愛しさと懐かしさと少しの残虐性を交えた色が浮かぶはずです。ゲーム業界の実態は、過酷です。ゲーム業界はゲーム好きが多いといいますが、それは裏を返せば、ゲームが好きでもなければつらすぎる業界だと言い換えることもできるのです。
ゲームが大好きで熱意もあって、スキル的にも問題ないのに、ゲーム業界への転職がなかなかうまくいかず、不採用が続いているという人がたまにいます。このパターンによくあるのは、ゲームに対する熱い思いを伝えきれていないという失敗です。ゲーム業界の求人募集の応募条件にはほぼ必ず「ゲームが好きな人」という項目があります。つまり、ライバルも採用担当者も、ほぼ例外なくゲームが好きな人しかいない中で、自分のゲームへの熱意をアピールしなければならないのです。