原因を知る！ゲーム業界への転職者が挫折する理由とは

ゲーム制作で挫折する人が多い理由

日本のエンターテイメント産業は、コンピューターゲームに牽引されてきたといっても過言ではありません。任天堂から発売されたファミリーコンピューターに始まり、現在ではPlayStationやXBOXなどの据え置き型だけでなくスマートフォンなどのモバイル端末でもゲームを楽しめる時代になりました。オンラインゲームは数億円以上もの経済効果を生む巨大ビジネスと化しており、多くのエンジニアがゲームプログラマを目指しています。しかし、ゲーム業界に転職を果たしたエンジニアの大半が、挫折の果てにこの業界を後にしているのが実情です。その最大の理由は、理想と現実の不一致にあります。ゲームをプレイするのはとても楽しいものですが、実際に作るとなると想像以上に過酷な作業が待っています。趣味を仕事にできる気楽な業界だと甘く見ていると、確実に痛い目に遭います。それでもゲーム制作に携わりたい、というエンジニアの方のために、この業界で成功を収めるためのポイントを三つほどご紹介しましょう。

高すぎる目標を掲げない

どんなジャンルにせよ、一つのゲームを完成させるためには膨大な作業を必要とします。キャラクターデザインやシナリオ制作に始まり、ゲームシステムの設計、BGMの選定、コード入力など、数え上げたらきりがないほどたくさんの開発工程を経なければなりません。これだけの作業をすべて一人で完璧にこなそうとすることがそもそもの間違いです。まずは一つ一つ小さな目標を積み重ねることから始めましょう。千里の道も一歩から。焦らず地道にスキルを磨いていきましょう。

無理に大作を狙わない

多くの方はゲーム制作というと、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといった壮大なスケールのゲームをイメージすることでしょう。しかし、ゲーム制作を始めたばかりの初心者がいきなりそんな大作を完成させられるはずがありません。第一、大作が必ずしもヒットするわけではありませんので、「大作を目指さなければならない」という先入観を捨てることが大切です。自分のスキルレベルにあったゲームを開発することを意識しましょう。

とにかく数をこなす

ゲーム業界に長く携わっている熟練のプロデューサーでも、次にヒットするゲームを正確に予測することは困難です。どんなゲームがユーザーの間で流行るか誰にも分からない以上、一つのゲームの開発に時間をかけるよりも、短時間で制作を進めてたくさんのゲームをリリースしたほうが効率的に稼げます。数をこなす中で、自分自身のプログラミングスキルが上達していく喜びを実感することができるでしょう。