気になるゲーム業界の実態は？給料や年齢など

好きだから続く、ゲーム業界

IT業界に足を踏み入れるきっかけは人それぞれですが、ゲームが入口という人も少なくありません。大ヒットゲームにのめり込んで、自分でも作ってみたいととことん嵌ってしまった人がクリエイターとして活躍するのはよくある話です。ゲームをし続けて一週間徹夜などは序の口でしょうが、それを仕事にするようになってからも徹夜や休日返上が当たり前というのが現状のようです。正に「好きこそものの上手なれ」で、クリスマスも正月も無しに会社に寝袋持参で寝泊まりをして、会議室の机や椅子の下で仮眠を取りながら作品がなんとか完成すると、その感慨は何物にも代えられないものです。もちろん人生に対する価値観は人それぞれなので、ゲーム作りにすべてを掛けて会社で仕事をしているのが大好きな人もいれば、退社後の時間を大切にする人もいます。しかし総じてゲーム作りを心底楽しんでいる人の職場といえますし、逆にそうでなければ続かない職場ともいえるでしょう。

収入は期待薄

どれ程の人気を博していても、アニメーターの世界が薄給なのは良く知られていますが、同じようにゲーム業界も、他のプログラマに比べると収入は少なめのようです。特に入社当初に大学の平均初任給を求めるものではなさそうですが、その代りそれが転職や退職理由の第一位になる程ではないということは、収入の低さをカバーするに余るぐらいの遣り甲斐を感じている証拠でしょう。もちろん実力社会ですから、スタークリエイターともなれば別格の収入を得ることにもなり得ます。ゲーム市場は頭打ち状態で、縮小傾向にあることを考えると、将来バラ色と言うのは厳しいでしょうが、一発当たれば大きい業界であることは、既に歴史が証明しています。

年齢層は若め

離職率はそれほど高くないものの、ゲーム業界の年齢層は若手が中心です。やはり流行に敏感ということもありますし、次々と開発される新しい技術もどんどん吸収することができる柔軟さを備えているうちが華なのかもしれません。また第一線の現場から、いわゆるマネジメントなど後方支援にシフトすることもあります。ひところ囁かれていたプログラマの30歳定年説や35歳定年説は、慢性的な人手不足も手伝って都市伝説と化しているようです。ゲーム業界からの離職も、人間関係を理由とするものが多く、収入面での不満については上司や社長への直談判ではらちが明かないとなれば、同じ業界でも他社に移ることで解消されることもあります。どんな経験を積んでどんなスキルや知識を身に付けて、それがゲーム業界やその会社にとってどんなメリットがあるのか、という面からシビアに評価されているという点は、どこの業界であっても同じでしょう。